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ひとつのキス さっきまで 大好きと 愛してると 囁いて たくさん たくさん キスをして たくさん たくさん 手を振って なのに さよならと 帰る前の ふと 触れる 小さな キス かさりと 鳴る音と ぬくもり ――ふと 空から降ってきた 小さな雨粒 家に向かって 足を進めて そっと くちびるに 触れた―― どうして 一番 あたたかいの しばらく歩いて くちびるが 乾いていると 思ったけど リップスティックが ポケットに 入っている 気づいたけれど ひとつのキスが 私をそのまま歩かせた |
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